2021/9/17
仮想化とは
仮想化とは、サーバーに仮想化ソフトウェアを導入することによって、仮想的に複数のマシンを作成することを指します。このようにして仮想的に作られたマシンのことを仮想マシンと呼びます。また、土台となる物理サーバーサーバーのスペックに収まるのであればそれぞれの仮想マシンにCPUやメモリといったリソースを好きなように割り振ることが可能なため、余剰していた分のCPUやメモリ等を有効活用することができます。
特定の手法以外では土台となる物理サーバーとは異なったOSの稼働が行えますが、本来一つのサーバーとして動かしていたマシンに対して複数の仮想マシンを稼働させるという特性上、システムの処理速度が低下する恐れがあります。
仮想化を行わない場合
近年のサーバーは優れた性能を有しているため、仮想化を行わない場合には余剰リソースが発生してしまい、そのスペックを有効活用することができません。更に、役割毎に新しいマシンを購入する場合、マシン代だけでなく設置スペースを多く必要とし、コスト面にも大きな影響がでてしまいます。
仮想化には仮想化環境を構築する場所や使用するソフトウェアによって異なる3つの手法が存在します。
ホストOS型
ホストOSと呼ばれるサーバーに搭載されているOS上に仮想化ソフトウェアをインストールし、ホストOSを経由してソフトウェア上で仮想マシンを動作させる構築方法です。直感的な操作によって仮想化環境が容易に構築できるため、検証環境でよく使われます。
しかし、ホストOSを経由するといった特性のため、どうしてもホストOSにトラブルが起きた際に影響を受けてしまうといった問題や、余分なリソース消費をしてしまう場合があります。
ホストOS型の仮想化ソフトウェアとして、Oracleの「VirtualBox」、VMWareの「WorkstationPlayer」が有名です。

ホストOS型

しかし、ホストOSを経由するといった特性のため、どうしてもホストOSにトラブルが起きた際に影響を受けてしまうといった問題や、余分なリソース消費をしてしまう場合があります。
ホストOS型の仮想化ソフトウェアとして、Oracleの「VirtualBox」、VMWareの「WorkstationPlayer」が有名です。
Point |
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ホストOS型とは | ホストOS上に仮想化ソフトウェアをインストールし、その上で仮想マシンを動作させる仕組み |
メリット | 仮想化環境の構築が直感的な操作で行える |
デメリット | 余分なリソース消費をしてしまう ホストOSの影響を受けやすい |
ハイパーバイザー型
サーバーにハイパーバイザーと呼ばれるソフトウェアをインストールすることによってそのソフトウェア上で仮想マシンを動作させる構築方法です。ハイパーバイザーとは仮想化のためのOSのような役割を担うソフトウェアです。ホストOSを使用せず、ハードウェアから直接制御できるため、余分なリソース消費がなく、仮想マシンの速度低下を抑えることが可能になります。
しかし、高度な管理を可能としたい場合には、別途管理ツールなどを導入する必要があります。
ハイパーバイザー型の仮想化ソフトウェアとしてMicrosoftの「Hyper-V」、VMWareの「vSphereHypervisor」が有名です。

ハイパーバイザー型

しかし、高度な管理を可能としたい場合には、別途管理ツールなどを導入する必要があります。
ハイパーバイザー型の仮想化ソフトウェアとしてMicrosoftの「Hyper-V」、VMWareの「vSphereHypervisor」が有名です。
Point |
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ハイパーバイザー型とは | サーバーにハイパーバイザーをインストールし、ハイパーバイザー上で仮想マシンを動作させる仕組み |
メリット | ホストOS型に比べて仮想マシンの速度低下を抑えられる |
デメリット | 高度な管理を行いたい場合にはツールなどを別途導入する必要がある |
コンテナ型
ホストOS上から仮想化ソフトウェアとしてコンテナエンジンをインストールし、「コンテナ」という入れ物の中でアプリケーションが実行できる環境を作成します。「コンテナ」には、アプリケーションやプログラムが動くために必要なミドルウェアや、OSの基本情報が格納されています。
先述した構成方法と違いOS部分まで共通化することによって、仮想化ソフトウェアとゲストOSが不要となるのでリソースの消費も少なく、高速での起動や停止が可能となります。
しかし、コンテナは一つのOSから作られているため、原則同一のOSしか稼働することはできません。
コンテナ型仮想化ソフトウェアとして、「Docker」が有名です。

コンテナ型

先述した構成方法と違い OS 部分まで共通化することによって、仮想化ソフトウェアとゲストOSが不要となるのでリソースの消費も少なく、高速での起動や停止が可能となります。
しかし、コンテナは一つのOSから作られているため、原則同一のOSしか稼働することはできません。
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Point |
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コンテナ型とは | ホストOSの上にコンテナエンジンをインストールし、コンテナ内でアプリケーション実行環境を作成する仕組み |
メリット | リソース消費が少ないため、システム全体に掛かる負荷が少ない 他の手法と違い、ゲストOSが必要ないため、サーバーの起動や動作が高速で行える |
デメリット | 扱うハードウェアと同一のOSしか稼働できない |

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